台湾料理
日ノ出町へ向かう電車に揺られる一時間あまり、私の頭のなかは今夜の胃袋の設計図でぎっしりだった。どの順番で何を胃袋へ叩き込むか。思索の迷宮へズブズブと沈みこんでいく。 開店の時刻をわずかに回って到着したが、幸運にも行列の洗礼を受けることなく、…
台湾での最後の夜、僕は漢来大飯店のすぐ近くにある「龍袍湯包」という店に向かうことにした。店名にもなっている「龍袍湯包」は、厳密に言えば小籠包ではない。小籠包という概念の極限までスープの量を押し広げた、いわば変種のようなものだ。 店内を見渡す…
次の食の冒険へ 僕は再び 歩き出す 路地裏ににじむ生活の色を辿り 正興街を抜けて 台南孔子廟へ 圧倒的なオーラを放つ赤門 時代を物語る大正殿 経書を守り抜いた通天筒 歴代の偉人が掲げた扁額に 歴史の重みを感じる 美術館でそっと腹を整え すっきりとした…
西羅殿牛肉湯をあとに お腹をすかせようと 次の食の冒険へと歩きだす 道端の八百屋さんの前 日本語で声をかけてくれたご老人 96歳とは思えないピンと伸びた背筋と 滑らかな言葉で語る 「台湾は日本からたくさんもらった、銭湯もね」と 心温まる出会いを胸に…
台南へ足を伸ばし 次なる食の冒険へ 目当ての牛肉湯は売り切れ けれど 出会えた牛すじのスープと テーブルに並ぶ二つの皿 どれも優しく温かい味わい 朝の店より少しだけ高めのお値段も 心の満たされなさとは無縁だ 予期せぬ出会いも含めて すべてが大満足の …
明日の早朝 僕は空を渡り 帰路につく 旅の終わりを告げる 今日という一日 今日は観光よりも 食の冒険を楽しむと決めたんだ 漢来大飯店の近く 名もない小さな早餐店 朝の光と 通りを行き交う人々を眺めながら 熱々の小籠包(250円)と蛋餅(75円)を口に運ぶ …
新幹線で東京へ戻る前に、僕は実に八年ぶりとなる『味仙』の本店に足を運んだ。 いまや台湾ラーメンの発祥地として有名になり過ぎ、支店も増えたけれど、やはり本店の味はダントツなのだ。それはまるで、初期のビーチ・ボーイズのオリジナル盤が持つ、あの独…
僕が保昌で限界まで攻めず腹七分目で箸を置いたのは、胃袋の都合じゃない。その後に控える台湾料理のために、確固たる空白を残しておく必要があったからだ。 かつて台湾で仕事をしていた僕に言わせれば、台湾料理と中華料理を混同するのは、ジャズとフュージ…
いつものように 人は溢れ 極彩色の門が どこまでも続く横浜中華街 けれど 僕の心は 遠く 海の向こうの島へと飛んでいる 目指すのは 華やかな「中華」の裏側にある僕がこよなく愛する 台湾の静かな熱気 初めて暖簾をくぐる「許厨房」 名物の皿ワンタンは すで…
愛しい台湾にはしばらく行けそうにないので 台湾人が営む名店を巡るシリーズ 日本人標準よりは薄味が得意なオレでさえも かなり薄味と感じる台湾料理 中国には寄せないブレない優しい味 これが台湾料理なんだ 帰り際 ご主人は柔和な笑顔で「謝謝ありがとうご…
愛する台湾に行きたくて行きたくて でもしばらく行けなくて 横浜中華街の関帝廟横にひっそり佇む萬和樓で台湾時間を味わった 店に入ると台北出身のお父さんが 中国人とは明らかに違う柔和な笑顔と優しさで出迎えてくれる おすすめは予習済みだけどお父さんの…
前回の訪問は 野毛で呑んでからの〆に適当に入った台湾料理屋が実は超有名店だったというオチ 我ながら勘と運がいいと思った アレからもう1年 今回は昼メシで 看板の出す圧がいい感じだ これだけ有名になっても良心的な価格設定が嬉しい 今日は車なのでノン…
初めての駒込呑み もつ焼きの高賢を後にして 駒込の雰囲気にもう少し浸かりたくて 台湾料理店へ 中国では無く台湾 コレ大事 店構えがおしゃれ 中に入ると 年配のお父さんが迎えてくれた 料理を作るのはお母さん 台湾ビールをいただき おすすめを訊く 有名人…
新幹線に乗る前にもう少し喰いたくてコチラへ。 もう少し呑みたくてハイボール。 551点心セット(1,700円)。 551名物の豚まんは、オレが知っている5年前の破壊力のある味より優しめに感じたけど、酒のせい? 海老焼売はアルコールでバカになった舌でも感じ…
久しぶりに新橋駅前ビル1号館2階にあるビーフン東へ。薄過ぎるハイボールから始め、秋刀魚の台湾風前菜が強烈。過去2回の訪問で、五目ビーフンと蟹玉ビーフンは超強烈だったのに、今日の海老ビーフンはなぜか文句無くレベルで肩透かし。次は外せないのでメニ…
桜木町駅から日の出町駅へ向かう様に歩いて来て、美味そうな台湾料理屋を見つける。 たくさんあるメニューの裏面に、おすすめ料理を写真付きで載せる台湾人らしい気遣いが嬉しい。 ハイボールとチートのしょうが炒め。チートとは豚の胃袋。しょうがとお酢で…
連日の呑み喰いが祟って身体が重いので、荒川サイクリングで整える作戦。 ママチャリで頑張って河口まで来て、ぼーっと休憩してから南砂町へ。 昼メシは台湾料理に決めていた。1977年に台北で創業した人気店の娘さんが日本人男性と結婚、暖簾分けの形で日本…
旅行最終日。身体に昨晩の赤ワインが残っている感じで朝メシはパス。 今日はノープランだけど、蔣介石の巨大な石像のある中正記念堂、自由の広場、総統府だけは観ようと決めていた。 もしも中国が侵攻して来たら、蔣介石の石像は真っ先に破壊されるだろうし…
思い出の地を見て感じた後、ローカル線で左営駅へ。 左営駅からタクシーで鼎泰豊。ココで本日2回目の昼メシ。 高雄店は穴場的で、前回は並びゼロで入れたけど、今回は45分待ち。でも、台北本店は休日2時間待ちなので早い方。 大汗かいた後の生ビールが猛烈に…
3回の朝食を喰った後、ホテルに戻りチェクアウトギリギリまで身体を整える。台南駅に向かう途中、中央郵便局に映えるポスト。なんかイイね。 ローカル線に乗って岡山へ。 岡山は、昔仕事で良く来たよね。でも、高雄から車で送り迎えしてもらったので、この辺…
タクシーで安平へ。ココが台湾発祥の地らしい。以前、体たらく4人で入った歐家蚵仔煎で本日3回目の朝食。 牡蠣フライ(約590円)。唐揚げ並みの厚い衣に塩胡椒でワイルドに味付け。日本語を話すおじいちゃんに、絵具の様な色素入りのワサビ風ソースを勧めら…
六千牛肉湯から歩いて本日2回目の朝メシ屋へ。 まだこの時間は、多くの店が閉まっている。 こんな生活の色がある路地裏が好き。 一青妙おすすめの阿堂鹹粥。日本人と分かると、日本語を話せるおばさんを呼んできてくれて助かった。 サバヒー粥(720円)。 昨…
本日1回目の朝メシは、朝5時から開け、売り切れ次第終了の六千牛肉湯。 このローカル感が好き。 牛しか扱わない潔さ。 牛肉湯(約540円)。昨日喰った石精臼牛肉湯と比べ、肉はコッチの方が美味い。しかし、スープと醤油タレは、圧倒的に昨日の石精臼牛肉湯…
散歩再開。 テキトーにぶらぶら歩き、台南の心地良い空気を吸い込む。 一本一本の路地に、台南人の生活から出る「色」があるんだ。 かつての日本もそうだったのか?。 今の東京の街には色を感じ無い。白黒写真を見ている感じだ。 偶然、一青妙の本に載ってい…
ホテルに荷物を下ろし、休まず直ぐに出る。 継ぎ接ぎ感むき出しの街並みが大好き。 建物から人の営みがダイレクトに伝わってくる。 この感じが好き。 消防署の建物も良い色褪せ方。 担仔麺発祥の地「度小月本店」へ。 店はキレイになっても、大きな厨房があ…
2日前に初訪問して、ビーフンのレベルの高さに驚愕して再訪を誓ったビーフン東。 前回は、しらはら→ビーフン東のルートだったけど、今回はビーフン東→しらはらの逆ルートで。腹減っているから。 予告通り蟹玉ビーフン(935円)。夜は大盛は受け付けないとい…
新橋駅前ビル1号館をもう少し探検。2階に上がり、かなり怪しそうな台湾料理屋を見つけ迷わず入る。 台湾料理に合わないけど日本酒を。 蒸し鶏 とろとろ葱山椒ソース。絵の具の様な色をしたソースが店構えから直感した怪しさ通りで、ある意味狙い通り?無難に…
GW最初の旅先は、台湾。新小岩にあるけど、店に一歩入ると台南の緩い空気が流れている。 汁なしタンツーメンセット(950円)。 こちらのルーロー飯は、優し目の味付け。若い頃なら物足りなく感じたかもしれないけど、今のオレにはちょうどいい。 汁なしタン…
今日の昼メシは、独創的な台湾料理を創る生駒へ。 排骨カレーチャーハン(970円)。 どの料理にもトッピング可能な生駒名物の排骨。豚肉の甘味と旨味を引き出す技が冴える。 カレー味のチャーハンにサラサラ系のカレーを追い掛け。前回喰った麻婆カレーの強…
向島で呑んだ後、バスを乗り継ぎ帰る間に腹が減り出しこちらへ。 台湾人と日本人が台湾で出逢い意気投合し、日本で台湾スイーツ屋を開く。場所選びで都内各地を見たが、新小岩が一番しっくりしたとのこと。狭い店なので開店当初はスイーツから始めたが、しば…