体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

東京 新小岩 大衆割烹「すえひろ」 朝〆真鯛刺し

僕は鰹の刺身を頼んだ。しかし店主は、どうしても食べてほしい真鯛があるという。他人の熱心な提案に耳を傾けるのは、僕の悪くない習慣のひとつだ。僕はその言葉に乗ることにした。 運ばれた真鯛は、今朝締められたばかりの完璧な半透明だった。口に運ぶと、…

東京 新小岩 魚河岸料理「どんきい」 穴子の白焼き

桃色のゼリーに閉じ込められた季節 グラスに注がれる風の森の淡い色彩 始まりはすべて愛おしい桃色だった テーブルを彩る華やかな料理たち そのひと皿ひと皿に息づく命の輝き 満ちてゆく夜にただ静かに感謝を捧ぐ 梅干しサワーから お通しは ローストポーク …

東京 高砂 食事処「ときわ」 カツ煮

完璧な夜なんて存在しない。完璧な絶望が存在しないのと同じように。 僕は宿題を回収するため「ときわ」へ向かった。戸を開けると、かつてテレビの中で孤独に食事を楽しんでいた男の気配は全く残っていなかった。とにかくうるさい。五郎さんが絶賛したという…

東京 自由が丘「麺うらた」 昆布水塩つけSOBA

金田からの〆は、自由が丘っぽさ全開のオシャならーめん屋🍜✨ てか、この通りだけでらーめん屋4軒もあるのマジで激戦区すぎる(笑) 色々こだわり強めな感じなんだけど、麺は強烈、スープは文句なく、チャーシューは無難って感じかなー 昆布水塩つけSOBA(1,20…

東京 自由が丘 季節料理「金田」 胡麻豆腐

お酒界隈でガチ神格化されてる東京の「四大名大衆酒場」って知ってる? 「東のシンスケ、西の金田、北の斎藤酒場、南の岸田屋」って言われてるやつ! ついに「西の金田」に行って、東西南北コンプした〜! ここ、まーーーじで料理が一番美味すぎる!圧倒的優…

東京 巣鴨「巣鴨商店」 日本酒各種

アラキを出て駅へ戻る途中、僕たちはとげぬき地蔵高岩寺に立ち寄り、大層な願い事をした。夜の闇に浮かぶ献灯提灯は息をのむほど綺麗だった。 しかし僕たちの心には、アラキでまともな日本酒を呑めなかった「とげ」が残っていた。どこかでそれを抜く必要があ…

東京 巣鴨 北海道直送料理「アラキ」 アラキ雑炊

村上春樹の三年ぶりの長編小説『夏帆』の発売日の夕方、僕は独身で暇な梅◯くんと連れ立って、北海道直送料理を食べるために巣鴨の街を歩いていた。 目的地である「アラキ」は、本来なら「カジカ鍋」で世界に知られた店だった。けれど残念なことに、この季節…

東京 両国「下総屋食堂」 僕の定食

飽食の時代と言われて久しい現在 東京は世界で最も外食が溢れる都市 そして世界に冠たる居酒屋文化 けれど たった六 七十年前 食券がなければ外食すらできず 栄養もろくに摂れなかった時代があった 戦中戦後の庶民の食を支えた 民生食堂の流れをくむ下総屋食…

東京 錦糸町 大衆酒場「小松」 焼きそば

以前に比べると、旦那の僕に対する当たりはいくらか丸みをおびるようになっていた。同じように、出されるホッピーの、あの尖ったアルコールの硬さもいつの間にか薄れていた。どちらも時間の経過がもたらした、一種の妥協のようなものかもしれない。 でも、小…