体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

オアフ島 ワイキキ「つるとんたん」 アヒポケおうどん→「Senia」 キャベツの蒸し焼き

Aloha.

遊びでは無く、とても大事な用があってオアフ島へ。

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マイルの特典航空券で乗ったANA機は、強烈な追風を受けながら吹かしまくって定刻より1時間も早く到着。そして、ホテルの受付のお兄ちゃんが方々調整してくれたおかげで上層階のナイスな部屋をアーリーチェックイン。今日は何か得した気分。

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今日から3泊、大事な用の合間を縫って、オアフ島を喰い散らかす予定。

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ここは、時間がゆっくり流れ、猛烈に気持ちイイ。

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早速、昼飯。ロイヤルハワイアン内に昨年開店したばかりのつるとんたんへ。

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連れは生ビール、オレはシソモヒートで水分補給後、日本と同じくバケツサイズの器で提供されるうどんを喰らう。

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アヒポケおうどん($18)。

ハワイ限定メニュー。ポケ丼のうどんバージョンを狙ったヤツ。温玉と醤油ベースの甘い汁は、確かにポケ丼のタレを彷彿させる。うどんのコシと旨味は、日本のつるとんたんと比べるとイマイチの印象。総じて無難に美味い。

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鴨おうどん($16)。

連れの注文。出汁の効きがイマイチ。普通に美味い。

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このレベルだと、無くなりそうな予感。

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夕飯は、今ワイキキで一番予約の取れないSeniaへ。

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スターシェフ2人による、世界に通用する和仏伊の創作料理という触れ込み。結論を先に言うと、想像を遥かに超えた体験をしてしまった。

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最初の一品で、その独創性に度肝を抜かされる。生牡蠣の上に乗っているカキ氷は、冷やす目的だけでは無い。何と白キムチと柚子胡椒で味付けされたソースなんだよ。ハワイで白キムチと柚子胡椒の日韓共演。猛烈に美味い。

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次はポケクラッカー。イカ墨を練り込んだクラッカーの上に鮪のポケを乗せた一口サイズの一品。組み合わせの妙。超強烈に美味い。

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次はアヒブリオッシュ。東京ホルモンズ風に言えば、またスゲーのが出てきちゃったぞ!見た目は寿司。スターシェフによる寿司への挑戦と受け取った。ブリオッシュはシャリ、アボガドは山葵の位置に配置、ネタの鮪も寿司風の隠し包丁と炙りのビジュアル、でも味付けはフレンチ。猛烈に美味い。この時点で、ここのスターシェフ2人はド変態と確信。

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凄い香りを振りまきながら非凡なビジュアルで登場したのは、レバーペースト。キビキビした動きのスタッフは、Apple Storeのスタッフを彷彿。白の半袖Tシャツにエプロンの超ラフな服装だが、自分達の料理(商品)に対する愛情が伝わってくるプレゼンをしてくれる。聴も含めた五感で味わう料理だ。超強烈に美味い。

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ここで、真打ち登場。Seniaを代表する一品、キャベツの蒸し焼き。一度見たら忘れられない超個性的なビジュアル。スタッフのプレゼンも今まで以上に自信満々だ。英語なので、何を言っているか良く分からないけど。キャベツの上に乗っているのは、塩昆布とパルミジャーノとモリンガパウダー。もう訳が分からなくなるド変態な組み合わせなんだけど、色々な風味がミクロレベルでピッタリ結合。この地球上に最初から存在していたかの様な自然さ。グリーンゴッデスのソースもイイ感じ。超猛烈に美味い。

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カクテルにも度肝を抜かされる。真っ赤な立方体の氷の入ったグラスを置かれ、スタッフが目の前でスモーキーなバーボンを注いでくれる。料理やドリンクの味は、こういった忘れられない「経験」によって更に昇天する。これらも全て、スターシェフ2人の企みなのか⁈

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堅苦しくないカジュアルな雰囲気も好き。

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想像を絶する体験に気が狂ったオレは、この店の美味いものを全部喰ってやろうと怒涛の追加オーダー。先程まで自信満々だったスタッフ氏もオレの狂気の沙汰に引いていた。

蛸の唐揚げもスターシェフの手に掛かると別物に仕立ててくれる。訳の分からないものが色々乗っているけど、スタッフが目の前でかけてくれた塩と魚介出汁の温かいスープが俊逸。今まで経験してきた料理と全く別次元、何と言えば分かってもらえるか?猛烈に美味いことを!

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スパゲティ。メニュー上の料理名は、「スパゲティ」と、やる気の無さそうな居酒屋にありそうなヤツ、でも味は想像の遥か斜め上。ロブスターと唐辛子を効かせたトマトソースの濃厚な旨味がたまらない。濃厚なのに腹に重くのしかから無い。さすがだ。超猛烈に美味い。

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カクテルを追加オーダー。左の泡の表面にイギリスの国旗が描かれているカクテルの名は、007。そう言えば、スターシェフの1人は、イギリス人。なるほど。

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シトラス風味のハマチ刺し。黒いのはワカメ。鮮やかなグリーンはシトラス。何だろう?この美味さは!スターシェフによる日本の刺身文化への挑戦と受け取った。刺身だけは日本の方が美味いと思っていたけど完敗。猛烈に美味い。

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骨髄のロースト。牛頰肉のマーマレード、ピカリリ、3種の塩と一緒にハワイアンスイートロールに挟んで喰らうヤツ。一品ずつでも酒のアテになるイイ味なのに、全部盛りしても味がケンカせず相乗効果で更に昇天。猛烈に美味い。

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カンパネッラ。怒涛喰いラリーも最後の品。牛テールのラグー、ホースラディッシュ、何かのキノコ、リコッタチーズ。猛烈に美味い。これも濃厚なにの腹が重くなら無い。何故だろう?素材がイイのか?組み合わせなのか?技なのか?世界中を喰い歩いて来たオレもまだまだ勉強が足り無いことを実感。

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〆て2人で、$303(税、チップ込み)。凄い経験をした。超大満足。