体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

埼玉 入間 野の香り・山の味 郷土料理「ともん」 山菜の天ぷら

GW4日目午後の旅先は、アメリカのジョンソンタウン。

古き良きアメリカっぽい雰囲気作りに頑張っている様子だけど、

一度だけで良い観光地の代表格という印象。

自衛隊入間基地を経由して、

僕の市場は「森」と「川」と言い、自分で獲ってきた川魚、山菜、キノコしか出さない強烈なこだわりを持つともんへ。この道ではかなり有名な息子さん、更に有名というか名人と言われ著書も多数なお父さんが営むマニアックな店。

いつも通りハイボールから。猛烈に美味い山うどのきんぴらから始まる山の旅。

直ぐに山菜のライブラリー的な皿が出てくる。蕗の薹の煮付けと蕗味噌、片栗の花と軸、アカシア、シドケ、何かのキノコ、他。どれも山菜への愛情を感じる造り。

山菜のもつ煮。もつ煮文化の栄える城東に住むオレが唸る奥深いコクと山菜のほのかな苦味の調和。もつ煮の最高傑作。超猛烈に美味い。

秩父の伏流水を使って飯能で醸した天覧山。冷酒より燗向きらしいけど冷やしても美味い。

ここから山菜の天ぷらが永遠に出てくる勢い。蕗の薹、コゴミ、あと謎の山菜。衣の付け方が完璧。活きが良いからか、透明感のある苦味。普段喰っている山菜の苦味とは一線を画す。

タラの芽とコシアブラ

ヨモギとオオイタドリ。山菜の天ぷらは全部超猛烈に美味い。

山ウド。コレも透明感が半端無い。

岩魚の甘露煮は、全く骨の存在を感じ無い煮詰めが素晴らしい。山椒、川エビ、キャラフキが脇を締める。

ヤマメの蕗味噌焼き。山への愛情を感じる盛り付け。

高千代をぬる燗で。

新潟の友人が獲ってきたホタルイカ、岩魚刺し、岩魚のなめろうなめろうマニアのオレとしても岩魚のなめろうは人生初。

雪下人参。透明感のある甘味。

コゴミ、山菜の炊き込みご飯。最後にガッツリ喰えるのが嬉しい。

山菜キノコ鍋。コレも透明感が半端無い。

オオイタドリの梅酢で作ったアイス。衝撃的な透明感のある甘味。

喰い終えて、山菜料理に感じた事は、透明感。積丹の鱗晃荘で感じた魚介料理の透明感と同じ類いだ。山の力、素材を殺さない調理技術、料理人の心の三位一体で生み出せる味と理解した。

〆て2人で、1.5万円。衝撃大満足。次回は秋の天然キノコを喰いに行きたい。