体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

東京 亀有 鮨「なかや」 赤身漬け握り

もう山手線内のイイ寿司屋で喰うのは、半ば諦めた体たらく。寿司バブルが起きていて、値段が急騰しているだけで無く、予約も数ヶ月待ちの異常事態。ならば、下町でイイ寿司屋を見つけて、喰いたい時にリーズナブルに喰う事を目指す。今日は、家からバス1本で行ける亀有の「なかや」を初訪問。

いつも通りハイボールから。お通しは出てこない。

鰹のタタキ。
注文を受けてから炙るのでは無く、既に炙って冷蔵庫に保管してある短冊を切るだけ。タタキなのに香りを楽しめない不幸。無難に美味い。

白海老の唐揚げ。
油切りを忘れているかの様に滴る油を見て戦意喪失。普通に美味い。

ここで、ようやくお通しが出て来る。店員は大勢いるのにオペレーション悪過ぎ。機嫌が悪くなる。

機嫌を直すため冷酒に移行。田酒→日高見→黒龍のリレー。

ナガス鯨の尾の身。
オススメと聞いて頼んだけど鮮度悪し。普通に美味い。

鰆の幽庵焼き。
やっとイイつまみが出てきた。優しい味付けがたまらない。文句無く美味い。

つまみは見切って、握りに移行。お任せの「極上握り」14貫5,000円を頼む。

雲丹烏賊。
馬糞雲丹を背負った烏賊のビジュアルがたまならい。馬糞雲丹の甘味と烏賊の甘味が喧嘩せず相乗効果を発している。強烈に美味い。

〆鯖。
筋肉質のイメージがある関鯖もこの時期は脂が乗ってイイ感じ。強烈に美味い。

赤身漬け。
赤身の一番美味い喰い方は「漬け」と確信している体たらく。赤シャリと一体感のある仕上がり。超強烈に美味い。今日の一番。

赤貝。
コリコリ。文句無く美味い。

中トロ。
この時期、アイルランド産は安定しているとの事。背伸びして無駄に高い大間産とか選ばず、CPの良いネタを仕入れる姿勢は素晴らしい。強烈に美味い。

イクラ
皮膜が柔らかい。文句無く美味い。

車海老を生で。
ボイルか生か訊かれ、コリコリ感を感じたくて生を選ぶ。強烈に美味い。

馬糞雲丹。
塩で甘味を増す。スイカに塩を掛けるのと同じ原理。強烈に美味い。

ホットワイン
真冬のプラハで呑んだホットワインの強烈な美味さが忘れられず、寿司には合わないリスクをとってホットワイン。結果は意外にも合う。さすが、オレ。

車海老の頭焼き。
頂いた命は最後まで喰いきる。文句無く美味い。

芽ネギ。
あっさり。文句無く美味い。

穴子 塩とツメ。
江戸前の華。文句無く美味い。

カワハギ 肝付き。
濃厚な肝を活かしきれていない感じ。無難に美味い。

玉子。
家庭の味。無難に美味い。

大トロ炙り。
旨味閉じ込め。文句無く美味い。

茄子の浅漬け。
お任せ握りの最後はさっぱりと。文句無く美味い。

お椀。

ここからは追加ネタ。

本ミル貝。
自分で頼んでおきながらだけど、ミル貝は寿司ネタ向きでない感じ。刺身で喰う方がイイ。無難に美味い。

天然鰤。
まだこの時期は脂の乗りが今ひとつ。だけど、文句無く美味い。

ぶどうのアイス。

〆て2人で、2.5万円。つまみ系は不得意。握りが得意と悟った。シャリは、ネタに合わせ白と赤を使い分け。鮪は海外産のCPの良いネタに江戸前の仕事を施す。次回は握りだけで楽しもう。