体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

東京 八丈島 「あそこ寿司」→「八丈ストア」→京急蒲田 中国大連家庭料理「金春本館」

朝、風の音に起こされる。寝ぼけた頭で窓から荒れた海を眺める。今日の飛行機は飛ぶのだろうか?

朝食を食べに行く。昨日のアルコールが残っているボヤケ感が心地良い。

チェックアウトギリギリまで粘り、末吉温泉 みはらしの湯に行く。温泉に浸かりながら海を眺めるという贅沢を満喫する。

昼メシは、積年の恨みを晴らしに「あそこ寿司」へ。

八丈近海で獲れる魚で構成された大将の解説付きの「島寿司」を食べるためだ。20年以上前、ここで八丈とは関係ない魚で構成された「上寿司」を選んでしまったオレ達は、他の客が満足そうに「島寿司」を食べている顔をただただ呆然と眺めるだけだった。この痛恨のミスは、その後の体たらくの人生に大きな教訓を与えてくれた。「食べ物は真剣に選ぶ」。
大将の解説を聞いた後、寿司を喰らう。白身ばかりで変化に乏しいけど、ずっと憧れていた「島寿司」は、文句無く美味かった。

八丈ストアに行く。昨日、ここで島寿司を買った時にひと際強いオーラを放っていたカツカレー。一晩寝ても忘れられないので、食べてみる。嬉しくなるほど大量のルーが強烈に美味い。八丈ストアのレベルの高さに感服する。

空港の展望台に行く。飛行機の着陸を見る。風の影響はなさそうだ。

南原千畳敷に行く。黒々した溶岩、荒々しい海、平地の無い険しい太平山が体たらく人生を改めるよう、オレに迫っているように見える。改め無いけど。

最後にもう一度温泉に浸かった後、空港へ。羽田行きの飛行機は、CAが一度も席を立てないほど不安定な気流の中、飛ばしに飛ばし定刻より20分早く到着。羽田から京急蒲田駅へ移動し「金春本館」へ。

いつも通りハイボールから。「食べ物は真剣に選ぶ」という教訓を肝に銘じ、完璧な選択を実践する。

豆苗炒め。
油の回し方が絶妙。強烈に美味い。

レバニラ炒め。
その辺の街中華のソレと比べちょっと品がある。文句無く美味い。

軟骨の四川炒め。
唐辛子の風味を転写した軟骨が最高。超強烈に美味い。

ピーマンの牡蠣油炒め。
牡蠣油マジック。天才的な組み合わせの妙。猛烈に美味い。

海老のジャガイモからみ揚げ。
フォトジェニック。ジャガイモの甘みがたまらない。猛烈に美味い。

羽付き焼き餃子。
肉の旨味がたまらない。文句無く美味い。

紹興酒に移行。

茄子の角切ニンニクのあんかけ。
茄子好きの俺としては外せない品。茄子への愛情を感じる技。強烈に美味い。

トマト玉子炒め。
身体に優しい品も食べておく。塩加減が絶妙。強烈に美味い。

金春お新香。
箸休め的に。文句無く美味い。

小籠包。
スープの味を楽しむ。文句無く美味い。

湯葉ニラ炒め。
メニューの中でオーラを放っていたので注文。結果は、強烈に美味い。

玉子スープ。
そろそろ〆にかかる。独特のとろみがたまらない。強烈に美味い。

金春炒飯。
オムライス風。優しい味。文句無く美味い。

最後に幻のハイボールという謎のドリンクで〆る。

〆て4人で、2.5万円。CP超最高。そして、旅の終わりにふさわしい完璧な料理の選択を終えた自分を褒めてあげたい。