体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

東京 東向島 おすもじ処「うを徳」 素材へのこだわりを感じる店

今年新規開拓したい店リストに上げた「うお徳」を初訪問。

店に行く前に、近所の向島百花園に寄ってみる。
梅の花が見頃。想像していたより狭いけど、人も少なく、ゆっくり静かな時が流れているのが嬉しい。

18時、店の戸を開ける。
靴を脱ぎ、掘りごたつ式のカウンターに座る。カウンターは僅か6席の特等席。

初めに、イタリアのスパークリングを頼む。

料理はアラカルトも沢山あるけど、初めてなので8,300円のお任せコースを頼む。値段で言うと、上から2番目だ。

最初のお椀、よどの大根と宍道湖の白魚。
身体が温まる。

京都の生湯葉根室の馬糞雲丹。
本山葵の香りが立つ。湯葉は美味い。雲丹は普通。

明石の蛸とメカブ
蛸は甘くて美味い。

明石の真鯛
熟成されねっとり感がある。美味い。

若狭の甘鯛(グジ)。
目の前で湯引きする。その所作を見ながら待つ時間が楽しい。
口に入れる。今日最初のホームラン。強烈に美味い。
二切れ出てくるので、山葵醤油と塩で食べ比べしてみる。山葵醤油の方が好みだな。

京都の菜の花(辛子酢味噌あえ)。
辛子の加減が最高。春を感じる。

琵琶湖のモロコ。
川魚で変化を出す。焼き方が良く香ばしい。

岩手の鮑。
目の前で貝殻から取り出しさばき始める。コリコリで美味い。

ここで冷酒にチェンジ。
この店の看板酒、賀茂鶴。呑みやすい辛口だ。

対馬のメジマグロ(藁で炙りにんにく醤油に漬ける)。
これが今日2回目のホームラン。
藁の香りが素晴らしい。まるで燻製の様だ。にんにく醤油との相性も抜群。冷酒がススム。

北九州の焼き筍。
これが今日3回目のホームラン。文句無く美味い。
現時点で京都の筍よりも高級品との事!

萩のマナガツオ。
普通に美味い。

北海道 余市のあん肝。
これが今日4回目のホームラン。
凄く滑らかで旨味がある。素材の良さだけではなく、作り方にも秘密があるのだろう。

土佐のガリ(新生姜)。
ガリにはこだわりがあるそうだ。確かに美味い。いよいよ握りの出番だ。

京都の大トロ。
文字通りトロける。美味い。

淡路島のサヨリ
どんな味だったか思い出せない。
賀茂鶴の後、大七、司牡丹と呑み進み酔いが回って来たようだ。

鹿児島の天然シマアジ
これも思い出せない。

長崎の〆鯖。
これも思い出せない。

平貝。(産地は忘れた)
この辺から記憶復活。主人の包丁捌きに見入ってしまった。ネタの切り方が独特で、シャリを巧く抱かせている。文句無く美味い。

小柴のコハダ。
〆加減がいい。

中トロの漬け。
特別にサービスで戴いた。ねっとり感が最高。

ヒラメのお吸い物。
今日5回目のホームラン。
酔って痺れた口でも分かる旨味が効いた出汁。最高に美味い。

車海老のすり身の玉子焼きと軽井沢の白イチゴ。
白イチゴはブランド物かも?

〆て2人で2.4万円。

全部がホームランではなかったが、ホームランと称した料理は、強烈に美味かった。正直、まだこの店の真価が分からないので、もう一度訪問し確かめたい。その際は、すっぽん料理も試してみよう。