体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

東千葉「寿司栄」 変態的快楽

仕事より呑み喰いの方が大事な体たらく。土曜日の予約はずっと先まで一杯なので、平日仕事を休んで来ちゃいました。前回の訪問から15ヶ月もの時を要したのは、強烈な快楽の後に感じる罪悪感に責められていたからです。人間やめますか?寿司栄やめますか?寿司栄の戸を開けると、そんなヤバい変態的快楽が待っているのです。

いつも通りハイボールから始めます。お通し代わりの最初の一品からド変態です。軽く炙った鱈の白子にカラスミパウダー、てっぺんにはトリュフ。仕事を休んだ罪悪感は全くありませんが、こんなド変態な品を口にする罪悪感は、もう表現のしようがありません。

イクラを裏ごししたスープにイクラが入ってます。禁断の甘味が襲ってきます。溶き卵にゆで卵を入れて食べるようなイヤな感じはありませんが、発想は似た様な変態です。

早速、大将お任せのジャパンをいただきます。
ただの田酒ではありません。旨味最高の「田酒 純米吟醸 百四拾」です。

雲丹は飲み物。盃に入った「昆布森の雲丹」を一気飲み。喉越し最高です。

氷見の〆鯖。氷見は鰤だけでは無く、鯖も美味いと初めて知りました。

皮を軽く炙った喉黒は、富士山の伏流水で育ったブランド山葵を多めに付けて食べると甘さが際立ちます。

スモーク鰆のキャビア乗せ。相変わらずヤリまくっています。

セイコ蟹は、すだちを絞るとクリアな味わいに。外子も内子もさっぱりいただけます。

ただの十四代ではありません。「十四代 吟撰」です。今日一番の冷酒でした。帰ってからAmazonで検索すると、なんと3万円もしていました。高いだけの事はあります。猛烈な美味さです。

ただの帆立貝ではありません。6年ものです。貝殻を見せてもらいましたが、子供のグローブサイズです。塩を付けて口に入れると甘さが広がります。貝はデザートです。

カワハギの肝和えです。磯海苔がイイ仕事をして、猛烈に美味いです。

長万部の北寄貝の炙りです。これも貝殻を見せてもらいましたが、ハンマー投げの鉄球サイズです。

「鶴齢 純米吟醸 愛山」です。どんな味だったか忘れました。

生蛸です。脚の全長を見せてもらいましたが、人間の脚サイズです。大将は、巨大サイズマニアのようです。

カラスミ大吟醸漬けとブランデー漬け、そして長時間炒った蟹味噌です。もう、鶴齢を一気呑みです。

握りのスタートは、勝浦の金目から。甘いです。ホント、魚はデザートです。

ただの亜麻猫ではありません。オーク樽で香り付けした「亜麻猫 改」です。最近、この手の香り付けした日本酒と焼酎が増えています。近い将来、西京味噌で香り付けした日本酒の登場を予言しておきます。これならアテ無しでも呑めそうです。

隣にシンガポール人三人組が座りました。なんでも2回目の寿司栄訪問との事。千葉の住宅街まで良く来たと感心します。こいつらもド変態に違いありません。

喉黒煮付けシャリ合わせ。見た目は地味だけど、猛烈な美味さです。

仙鳳趾の生牡蠣。ドロドロの白いミルクが口の中で爆発し、昇天してしまいました。

大間の鮪の漬け。猛烈です。

本日2回目の田酒です。今度は「田酒 特別純米 生」です。メロンの香りがします。

氷見の鰤の砂ずりと閖上に赤貝。ずっとぶっ飛びっ放しです。

大間の鮪です。猛烈に美味いはずなのですが、他のネタも美味過ぎて良く分かりません。こんな贅沢は罰当たりです。

「米鶴 純米吟醸 シャルドネ樽貯蔵」です。純米吟醸を高畠ワイナリーのシャルドネ樽に貯蔵したそうです。もう、日本酒なのかワインなのか分かりません。脳が混乱しています。

玉子。放心状態で味が分かりません。

虎河豚の白子とキャビア 赤シャリ添え。また変態的快楽攻めです。もう許してください。

カマ下トロの芽ネギ巻き。変態の猛攻が続きます。

小肌。ようやく小休止できるかと思いきや、猛烈でした。

墨烏賊の烏賊墨塩かけ。見た目、地味だけど猛烈です。

「R」という謎の酒が出てきました。満寿泉なのですが、ドンペリ酵母で醸した挑戦的な日本酒です。寿司だけでなく、日本酒も変態揃いです。

煮蛤。たまりません。

またド変態なものを手渡しされました。磯辺焼き風に炙った平貝でカラスミを巻いています。

富山海老。妖艶なビジュアル、猛烈な旨味と甘味が襲ってきます。

セイコ蟹の味噌汁。イイ出汁が出ています。

お椀が出たのにまだどんどん攻められます。燻りがっこのトロたく巻き。快楽の宴はいつまで続くのでしょうか?

寿司栄名物のガス海老の雲丹ソースかけ。猛烈です。

万寿貝。強い磯の香りがたまりません。最近は中々獲れなくなってきて、貴重なようです。

大間の鮪トロ ミルフィーユ風。トロけます。

大間の鮪スジの炙り。今日の寿司栄は鮪ネタが多いです。

最後はホオズキです。フレッシュな甘さがたまりません。おかわりしました。

〆て2人で、6.8万円。体たらく史上、最高額のお勘定になりました。次は2年後になりそうです。

すし 伝統の技を極める

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