体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

東京 東新宿 居酒屋 「彦や」 フレンチ出身の店主が創る料理は全てが美味かった

今日は何となく新宿界隈の店を開拓したくなって食べログで検索。バカ高い店は排除してTOP10に入る店を確認し、直感的に「彦や」を選ぶ。電話を入れて19時に訪問。場所は、新宿といっても東新宿または若松河田駅から少し歩く抜弁天交差点の辺りにひっそり佇む一軒家。店の中に入る。我々で満席となる。店主と女将さんの2人だけで切盛りしている。まず、シャンパンのボトルを頼み、ホワイトボードのメニューを楽しむ。

びっしり書かれたメニューは50種類程、全部食べたい衝動を抑え、カウンターに置かれた大皿の中から手羽先大根煮を選ぶ。

文句なく美味い。この時点でこの店はイケると予感。

次に生牡蠣。肉厚で上品な旨み。これも美味い。

山うどと帆立の辛子酢味噌。この味は日本人にしかわからねー。日本人に生まれて良かった。

食べログのレビューで絶賛の声が多いアボガドなめ茸あえ。この相性は凄い。アボガドとなめ茸は両方とも苦手なのだが、この組み合わせだと何故か強烈に美味い。隠し味としてたくわんらしきみじん切りが少々入っているがそれ以外の味付けは無いのに本当に美味い。

鴨ロースト。これも看板メニューらしい。パリパリの皮と肉の旨みが絶妙。こんなに深い味わいの鴨ローストは初めてだ。

箸休めのマカロニサラダ。彩がキレイ。もちろん美味い。この辺でシャンパンが無くなり、焼酎に移る。焼酎のラインナップも中々あり、山猫を頼む。

イワシのレモンマリネ。イワシの素材の良さが分かる。

鯨ベーコン。見た目が美しい。百年の孤独をロックで啜りながらベーコンを食す。脂が上品で旨みがある。網走の港町で食った絶品鯨ベーコンに匹敵する美味さだ。脳みそが溶け出す。

和牛切り落としメンチカツ。これをメンチと呼ぶのは勿体無い。挽肉ではなく切り落とした和牛を丸めて揚げる。今まで経験したことの無い食感と肉の旨み。自家製ソースもソースだけ舐めたくなるほどの美味さ。これで900円は安過ぎ。

〆は、昆布お茶漬け(妻)と鮭おにぎり&赤だし(俺)。お茶漬けは鰹出汁が効いて美味い。

客は全部で20人程。店主1人で料理を作っているのに注文してから待たされている感が全く無い。もの凄いスピードに驚く。シャンパンのボトルを開け、焼酎も4杯ほど戴きこれだけ食べて2人で1.6万円。安くは無いが料理の質と量を考えると大満足の2時間。食べたもの全てが美味い店は久しぶりだ。また来よう。