マイルの特典航空券を使い、宮古ブルーに癒されに来たはずが、
空港到着と同時にスコールの洗礼を受ける体たらく。
でも、しばらくして晴れて良かった。
今日の観光は味見程度にして、明るいうちから本日最大の目的地、ぽうちゃたつやへ。
屋号の「ぽうちゃ」とは宮古島の方言で祭事に料理を担当する「料理当番」のこと。「たつや」は主人の名前。ナルホド。
オリオン生ビールで八重山地方特有の重い湿気を吹っ飛ばす。お通しのお浸しの出汁が初体験の甘さなんだけど心に深く沁みる。泡盛は、豊見親→宮の華オーク樽仕込み→月桃の花とリレー。香り良く角の取れた宮の華オーク樽仕込みが一番好み。
店内、料理ともに写真撮影不可。料理の強烈なオーラを記録したかったのに残念。主人は宮古の食材を使った伝統料理を和食の技術で再構築。味と居心地の良さは、地元のどんきい、会津若松の盃燗処、京都五条の櫻バー、岡山のかたやまと同レベル。つまり、全部猛烈で居酒屋界のトップ。そして、料理を作る時の眼光の鋭さと話す時のお茶目な表情は、すし匠の中澤親分を彷彿とさせる。宮古島でこんなに凄い店に出逢うとは思ってもみなかった。
◎近海夏の鰹刺し。朝獲れの衝撃的鮮度。
◎近海ミーバイ刺し。官能的甘味。
◎近海しび(本鮪幼魚)はらみ焼き。超コリコリ。
◎やんばる若鶏唐揚げ。旨味爆発。
◎石嶺とうふ店うぷす豆腐の冷奴。にがりの代わりに海水。
◎島らっきょ塩漬け。全く引っ掛かりの無い円やかさ。
◎スーチキゴーヤスライス付。脂の甘味とゴーヤの苦味。
◎がんも。注文を受けてから成形して揚げる。
◎味噌おにぎり。宮古島産なまり節の自家製味噌そぼろ。
◎アーサ汁湯葉入り。猛烈にもホドがある。
全部猛烈で甲乙付け難いけど、特にうぷす豆腐の醤油を必要としない味の濃さ、スーチキの上品な脂の甘味と薄切りゴーヤのキレイな苦味の組合せの衝撃は東京では味わえない。
〆て2人で、1.4万円。衝撃大満足。