今日は予定を詰め過ぎずゆっくり過ごすつもり。まずは、宇宙飛行士記念博物館へ。子供が抱く将来の夢が公務員では無く、宇宙飛行士だった世代の体たらく。ここに来るのがロシア旅行の目的の一つ。宇宙への熱い思いを感じるオブジェの土台部分が博物館になっている。
ロシアの英雄、ガガーリン宇宙飛行士が出迎えてくれる。
1957年、世界初の人工衛星、スプートニク1号の模型。まだICも発明されていない時代に良く宇宙に行けたなぁ。
1960年、犬を宇宙に打ち上げ、地球に無事帰還させたスプートニク5号の模型。人工衛星打ち上げから僅か3年で動物の宇宙飛行から地球への帰還まで一緒にテストするのが凄いなぁ。
1961年、ガガーリンが世界初の有人宇宙飛行をしたボストーク1号の帰還カプセルの模型。犬の打ち上げから僅か1年で人が宇宙に行くとは。帰還カプセルの中を見ると、ワイヤーで伝達するシフトレバーとかメカニカルなボタンとか、今では考えられないローテク集合体だけど、これで宇宙に行って帰ってこれるのは凄い。
3人乗りの帰還カプセルが想定外の山奥に落ちた時の様子。本物の帰還カプセルの展示らしい。
他にもいっぱい展示があったけど、パネルの解説は、ロシア語では多くを語っているのに、その下の英語での解説は、いつの何にかぐらいしか書いていない意地悪。でも、スプートニク1号から始まり、ソユーズに至るまでの展示内容は、ロシアのプロジェクト推進力の凄さを教えてくれた。
モスクワの地下鉄は、地下宮殿とも言われるほど豪華な造りの駅がある。赤の広場に行く電車に乗るついでに見て回りタダで芸術鑑賞。
プロスペクト・ミラー駅。柱に陶器のレリーフを使う豪華さ。
コムソモーリスカヤ駅。天井にモザイク画を使う豪華さ。
プローシャチ・レヴォリューツィ駅。犬の像の鼻を触ると幸せになれるらしいので丁寧に良く触ってきた。豪華な駅は、時の指導者のワガママな指示で造らされたのだろうけど、後世に残せるワガママだからいい。
地上に出る。噴水に集まっている人達は、長い冬からの解放を楽しんでいるようだ。
赤の広場へ続く華やぎのある通り。モスクワらしくない。
シベリア風サラダ。
綺麗な立方体に並べるのが本当だろうけど、崩れたまま出される。どうせ喰ってしまうのだからいいけど。普通に美味い。
ボルシチ。
レシピというよりマニュアル通り作りましたので、味の責任は取れません的なバイトが作ったような味。普通に美味い。
ペリメニ。
毎日喰っているペリメニ。鶏スープ仕立てを試す。無難に美味い。
〆て1人で、1,533ルーブル(3,066円)。ファミレスだから味はこんなものか。
赤の広場沿いの観光名所、グム百貨店。閑古鳥が鳴いているブランドショップと行列ができているアイス屋の対比が変。高級百貨店なのだから立ち食いのアイス屋は要らないのに。
今日は赤の広場とクレムリンは閉鎖中なので、地下鉄に乗って観光名所のアルバート通りに行く。レストランと土産物ばかりで強烈につまらないので、違う通りを歩くとオヤジ達のアカペラ。何を言っているか分からないけど、イイ味の声に立ち止まり聴き入る。
陽も弱くなってきたので、ホテル近くまで戻る。キタイ・ゴラート駅前は、レストランやパブが多く、その中でもひときわ賑わっていたレストランに入る。
オープン過ぎるテラス席に着席。すぐ横は仕事帰り?の大勢の人達が歩いていて、肩がぶつかりそうな距離感がたまらない。
何と無くジントニックから。アルコールでまどろみながら通りを行き交う人達を観察する。勝手にその人の人生を想像するのが楽しい。悪趣味だけど。
サーモンのカルパッチョ。
ルイベ風。味が無いので塩をかけて喰らう。普通に美味い。
魚のスープ。
ムール貝、鮭、海老、烏賊の具沢山。トマトベースのスープは、魚介の出汁と多めのニンニクで味に深みを出している。そして、塩の使い方が絶妙。猛烈に美味い。この店ハズレかもとの心配は杞憂に終わった。
bassの紙包み焼き。
sea bassとは書いていなかったので、淡水魚かも。パプリカ、茄子、きのこが隠れている。単調な味になりがちな紙包み焼きも素材の味を活かしつつ、しっかり味が付いている。ビジュアルも個性的。超強烈に美味い。
ビーフストロガノフ。
ロシア料理の定番も攻めてみる。強めの塩でまとめたソースとキノコの活きが印象的。キノコが本当に活きていて、牛肉を後押し。この感覚は初めて。嫌いなマッシュポテトもなぜか食がススム。最大級の賛辞を与えよう。超猛烈に美味い!
〆て1人で、4,540ルーブル(9,080円)。今まで海外で入ったレストランの中でもベスト3に入る猛烈な美味さだった。超大満足。