スカイツリーから歩くこと15分、真っ暗な住宅街に佇む古民家。
料理は5千円のコースのみ、ドリンクはペアリングセットのワインか紅茶がオススメらしいが、、、
いつも通りハイボールから始める体たらく。
目の前の窓は開けっ放しなのに、蚊も虫も入って来ない。何故だろう?
一品目は、季節の野菜盛り合わせ。
スパイスは隠し味程度の使い方で辛く無い。今まで経験した事の無い素材本来の味の引き出し方。これがスパイスマジックなのか?
生ビールを経て自家製モスコミュール。
最初のハイボールもそうだったが、何故かドリンクにパンチが無い。料理と合わせるための工夫か、下手くそなのか?
野菜のマリネ コリアンダー風味。
コリアンダーとはパクチーのこと。野菜より肉厚のホタテに感動してしまう。
薄焼きパン。
「スパイスという考え方」を、異なるものをミックスして新しい何かを生み出していくことと捉え、日本独自の旬の食材を使い、できる限りシンプルに新しいスパイスの楽しさを表現したと語るオーナーは、27歳のとき、会社を辞め48ヶ国を廻る3年半の旅に出る。旅先で得たインスピレーションがこのコンセプトを作り上げたのか?
俺は会社を辞めずに延べ36ヶ国巡ったけど、そのときどきに感じたインスピレーションは、もう全て忘れてしまった体たらく。この薄焼きパンの味も忘れた。
スパイスがしらすとインディカ米を違和感なく合わせる。これも高度なスパイスマジック。
ピクルス。
俺の知っているピクルスとは全然違う。冷酒のアテに最高な感じなのだが、冷酒も焼酎も置いてないので諦める。
秋刀魚カレー。
カレーは秋刀魚の味を楽しむためのスパイスソース。これもスパイスマジック。
デザートの巨峰のゼリーと無花果。
スパイス料理の後の甘味は、驚くほど身体が喜んでいる。これもスパイスマジックの企みなのか?
〆て2人で、1.4万円。スパイスマジックを堪能し、中近東の旅に出たくなった体たらく。