体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

神奈川 鴨宮 肴とお酒「うを弘」 土鍋ごはんが絶品

朝起きたら天気が良いので、海を見に小田原へ。

と言うのはオマケで、以前からブックマークしていた小田原市鴨宮の「うを弘」に行くのが本命。うを弘のブログでは、その日仕入れた素材を紹介していて、今日は船上神経〆のスズキ、とり貝、スミイカが美味そう。たまらず電話で予約。

自宅から電車を乗り継ぎ2時間で小田原駅到着。駅前は静かだが、寂れている訳ではない。不思議な雰囲気だ。小田原城を目指して散歩。意外にも外国人観光客が多い。

天守閣から穏やかな海を眺める。
(写真はパノラマモードで撮影)

陽が低くなった海岸へ。いつか海の近くで暮らしたいと思い続けているが、行動に移せない体たらく。

小田原駅に戻り、電車で隣駅の鴨宮へ。

北口商店街を少し歩き「うを弘」到着。

店内は小料理屋風。名を告げるとカウンターの端に通される。
ハイボールは無いので、梅酒サワーから。お通しの生シラスが美味い。

コースは、4,000、5,000、6,000、8,000円とあるが、アラカルトで攻めてみる。

最初の品を待っている間に伯楽星を冷酒で。
引っかかりの無い飲みやすい酒。文句無く美味い。

刺し盛り。
経験上、こういう小料理屋での刺し盛りは上品過ぎて物足りない為、注文時に「多めに」と明確な意思を伝えたので、満足な量で登場。こちらの店主は、ミシュラン1つ星獲得の名店「喰い切り ひら山」で修行したとのこと。さすがに盛り付けは美しい。目当ての船上神経〆のスズキを食べる。期待していた瑞々しさやコリコリ感を感じない。他の魚も表面の水分を取る丁寧な仕事をしている。好みの問題だから致し方ないのだが、水分は取らない方が好きな体たらくにとっては残念。とり貝とスミイカは文句無く美味い。

AZ-1を常温で。
毎年1本、杜氏の呑みたい、造りたい酒を杜氏自らAからZまで全作業を行い醸す事から付けられた名。旨味凝縮、強烈に美味い。

赤貝とクレソンの胡麻酢和え。
まさかの組み合わせの妙。強烈に美味い。

鴨の塩焼き。
小腹が空いているので肉を。シンプルで文句無く美味い。

奥播磨を冷酒で。
超辛口。文句無く美味い。

アオリイカ刺し。
ネットリした甘味がたまらない。強烈に美味い。

天隠を冷酒で。
飲み易さ重視系。文句無く美味い。

和風ビーフシチュー。
強烈に柔らかい牛肉とトマトベースのスープの組み合わせがたまらない。超強烈に美味い。

ホタルイカとウドの土鍋ごはん。
注文後、米研ぎから始める。実に丁寧な仕事だ。お米を研ぐ所作を見ているだけで期待が高まる。小料理屋のカウンターでの楽しみ方の1つだ。フライパンで炒めた具材を載せ少し蒸らし、最後に木の芽を撒いて完成。

ホタルイカの旨味、ウドの食感、甘いごはん。猛烈に美味い。

〆て2人で、1.7万円。土鍋ごはんは、他にも鯛やジャコや生姜を使った品があり、全部で4種類。他の土鍋ごはんも食べてみたいが、家からはちょっと遠い。