体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

京都 四条烏丸 居酒屋「楽庵」 4年越しの想いが叶った日

予約困難店の「楽庵」。関西に行く用事ができると直ぐに予約の電話を入れるも振られ続け、気が付けば前回訪問から4年もの歳月が流れていた。出張が決まった1週間前、電話をかけると17時半から18時50分の間ならOKとの事で迷わず予約。19時から予約している客の前に滑り込む形だ。

☆☆☆

仕事は昨日で終了、今日は楽庵の口開けまで無計画に散歩する。
錦通りを抜け、木屋町通りにある長浜ラーメン「みよし」へ。豚の甘味が良く出ていて臭みが全く無いスープは絶品。こんなに美味いラーメンが500円で味わえる幸せ。

平安神宮哲学の道法然院祇園の巽橋、鴨川、京都に来ると必ず訪れる場所をめぐり、歩き疲れるとcafeで休むを繰り返す。




17時半、口開け。突然降り出した夕立ちが綾小路通りを濡らしている。

18時50分までと余裕が無いので、ビールはパスし「百年の孤独」のロックで最初から飛ばす。お通しも手が込んでいて美味い。

刺し盛り。
鯵と鰆が美味い。

小芋煮。
蓋をして出すあたりが京料理らしい。蓋を開けるとゆずの香りが発つ。優しい出汁が強烈に美味い。

賀茂茄子の海老あんかけ。
最近、茄子にハマっている俺には外せない品。あんが美味い。さすが京料理

松茸土瓶蒸し。
昨晩に続き、松茸を味わえる幸せ。まだ走りのせいか香りはイマイチ。百年の孤独を2杯呑み干し、冷酒「〆張鶴」へ。

牛スジ大根煮。
これも出汁が最高に美味い。思わず器に口をつけ飲み干す。京の作法からしたら反則?次の冷酒「松の司」へ。

鴨ロース煮。
鳥レバーの様な独特のコクがある。文句無く美味い。次の冷酒は、「立山」。

どこに行っても頼むポテサラ。
時間的余裕が無い中、ポテサラを頼むか京料理を頼むか迷い続けたが、楽庵ならどんなポテサラに仕立てるか知りたくて注文。結果は大正解。センスある料理人は、何を作っても美味い。

〆は、楽庵名物の鰻寿司。
酔いが回って何が何だか分からない状況になっても強烈に美味いと感じる鰻寿司は、限定品で直ぐに無くなってしまうので予約する客もいるとか。

〆て1人で、9千円。居酒屋価格で割烹の味。さすが楽庵。そして、限られた時間の中で精一杯呑み食いした自分も褒めてあげたい。