体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

ロシアひとり旅2日目 サンクトペテルブルク〜ペテルゴフ

3時間しか寝れなかった。二度寝も何故かできない。頭がスゲーぼーっとしていて何も考えたくない。今日は悪い旅になる予感。朝食はホテルのビュッフェ。牛タン煮、生ハムが強烈に美味い。他は無難に美味い。頭は働いていないが味覚は働いている様だ。

サンクトペテルブルクの街の様子をザックリ把握する為、エルミタージュ美術館までの道を散歩。モイカ運河に面する建物に味がある。天気予報は午後から雨だけど全く信じられないほどの快晴。

エルミタージュ美術館。ただっ広い広場が印象的。横にそれて旧海軍省前の公園を散歩。綺麗に整備されている。

4月でもエルミタージュ美術館前からペテルゴフ行きの船が出ているかもと期待して船着場に行くが、ガイド本に書いてある通り5月からの運航だった。仕方無く地下鉄とバスを乗り継いでペテルゴフへ行く面倒な方法をとる。駅に向かう途中、運河越しに血の教会を観ると改修工事中。残念。

地下鉄のエスカレーター。途轍も無く深い。都市伝説っぽいけど有事の際、核シェルターとして使うから?

レーニンスキー・プロスペクト駅で降り、マルシュルートカと言う乗り合い小型バスでペテルゴフへ。マルシュルートカは、安いのは嬉しいけど狭くて蒸し暑いのが辛い。ペテルゴフに着いてミスに気付く。ペテルゴフに「琥珀の間」もあるとトンデモ無い勘違いをしていた。ペテルゴフに琥珀の間は無く、遠く離れた全然違う場所にある。琥珀の間の見学は激戦なので日本からネットで予約していたのにパー。ピュートル大帝の命で造られたペテルゴフは、噴水の美しさだけに感動。ここで天気予報通り雨が降ってきた。予報では午後から雨なのにホテルを出る時、あまりの快晴に傘を持たずに出てしまった。寝ぼけ頭でミスの連続。今日は嫌になってきた。



マルシュルートカと電車を乗り継ぎ街に戻る。東京で言う銀座、ネフスキー大通りを散歩。通りはキレイ。犬のウンコやゴミ1つも落ちていない。民度が高いのか?取り締まりが厳しいのか?マックもケンタもスタバも普通にある。車はドイツ、日本車が多い。俺がロシアに抱いていたイメージは旧ソ連時代のもので、現実は資本主義国と何ら変わらない事に気付く。

適当なレストランに入る。

蒸し暑く、多汗をかいたのでピルスナーを一気飲み。

喰いたかったビーフストロガノフもサーモン冷製もキャビアも無いので、店員にオススメを聞く。

ニシンの塩漬け、玉ねぎ、ポテト、ゆで卵のプレート。
店員のオススメ。ニシンは酒のアテに最高。強烈に美味い。他は普通。

ウハー(白身魚と野菜のおすまし風スープ)。
これは俺の意思で注文。日本人の口に合う味。文句無く美味い。

ペリメニ(ロシア風水餃子)。
店員のオススメ。厚くてモチモチの皮、餡の旨味、ハーブの香り付け、バランス最高。強烈に美味い。

Lev Golitsyn(ロシア産スパークリングワイン)。
赤白ワイン含め、店にある唯一のロシア産ワイン。店員のおねーちゃんが非力で栓を抜くのに苦労していたので、俺が抜くよと言ったけど、いや私が抜きます、とプロ根性を見せる。ここでも社会主義国家のイメージが覆される。格闘の末、栓が抜ける。嗅ぐ。異臭はしない、大丈夫。呑む。雑味無く甘目。強烈に美味い。ロシアもやるなぁ。

鱈のグリル タルタルソースかけ。
俺の意思で注文。タルタルは悪く無いが鱈にも何か味付けが欲しいところ。無難に美味い。やはり店員のオススメの品が勝った感じ。

〆て1人で、2,380ルーブル(4,760円)。スパークリングのボトルも呑んでこの値段はCP最高。

店を出ると大雨になっていた。近くのストアに駆け込みレインコートを買う。もう、2軒目に行く気力も無くなりホテルに戻り就寝。