体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

千葉 船橋 江戸前料理「三番瀬」江戸前の魚のみ一点勝負の潔さ

いつか必ず行こうと決めていた「三番瀬」。予約なしで行ってみた。船橋駅から徒歩7分程。太平丸の大漁旗が目印だ。

船橋から市川に広がる干潟を三番瀬という。その名の通り、江戸前の魚、つまり東京湾で獲れた魚しか出さない強烈な拘りを持つ店だ。全国からその時の旬の魚を取り寄せる店とは対極的。目の前の浜で揚がった江戸前しか使わない一点勝負の潔さ。ここに来れば、東京湾で獲れる魚の種類の豊富さ、美味さに驚くことだろう。

★★★

店に入る。カウンター6席、4人掛けのテーブルが2卓の小さな店。運良くテーブル席が空いていた。日本酒は、全国の銘柄が揃っていて40種類程置いてある。ハイボールなんてものはなく、魚には日本酒を合わせるこだわり様。初めに写楽(福島)を選んでみる。香り高くフレッシュな味。

トマトをつまみながら刺身の到着を待つ。このトマトも色鮮やかで美味い。

少し待ち、最初の刺身が到着。
スズキの洗い。
江戸前といえば、まず、スズキ、ハゼ、穴子が思い浮かぶのでスズキを最初に選んでみた。文句無く美味い。冷酒がススム。

サクラマス
東京湾サクラマスが獲れるとは驚き。肉厚に切られた身は、甘味と旨味があり最高に美味い。

なよし。
なよしとは、ボラの子供。ボラというと臭い印象があるが、全く臭みが無い。活き〆にしたのだろう。見た目も美しく弾力のある身は、雑味が全く無い感動的な美味さ。ここでしか味わえない。

甲烏賊。
甘くて旨い。

蛤の酒蒸し。
甘めの味付けが面白い。辛口の日本酒のアテとして計算した味付けか?

あら煮。
今日は、スズキと鰆とのこと。盛りが良く贅沢。良い魚は煮ても美味い。無心になって食べ尽す。

冷酒は、写楽の後、飛露喜(福島)、奥播磨春待ちこがれ(広島)、花壇 濁酒(福井)、雪の茅舎(秋田)と呑み進めた。知らない銘柄もあり、日本酒のメニューを見ているだけでも楽しい。

〆て2人で1.3万円。安くは無いが、ここでしか味わえない唯一無二の江戸前の魚を堪能できたので大満足。

三番瀬

食べログ 三番瀬