体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

栃木 那須塩原「焔」 手打ちチャーシューワンタン麺→福島 会津若松「盃燗処」 鯨の生姜焼

東北旅行初日。小雨降る中、高速道路の路肩に1時間以上立たされるアクシデントから始まる。今日の計画は修正を余儀なくされたけど、日本一のラーメンと称される「焔」だけは外せない。

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手打ちチャーシューワンタン麺(1,000円)。その香り、そのビジュアル、着丼と同時に美味いと分かる。スープを啜る。鶏ガラの上品な脂が醤油ベースのスープに深みを持たせている。深みはあるけど濃過ぎず、ちょうど良い。次はチャーシュー。脂の無い赤肉を使い肉本来の旨味で勝負、燻して香り付けしているのもニクい。

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そして、手打ち麺。硬すぎず柔らか過ぎず、ちょうど良い。今時流行りの表面ツルツルの麺とは一線を画す表面粗さを残した麺がスープに良く絡む。凄い。日本一かどうかは判定のしようが無いけど、間違いなく猛烈に美味い。

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ネギ味噌ラーメン(750円)。連れの注文。見た目は薄そうなのに、しっかり味噌の味がする。不思議だ。焔マジックとしか言いようが無い。味噌も超強烈に美味い。次回は幻の塩ラーメンに挑戦したい。

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ドライブ再開。強風で猛烈に寒い猪苗代湖。寒いから直ぐに車に戻る。

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ホテルで少し休んだ後、2ヶ月前から予約をしておいた会津若松の名店「盃燗処」へ。燻し銀の良い面構え、呑んべいの琴線に触れる。

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日本酒のラインナップは、300種類!

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会った瞬間、呑んべい&喰いしん坊と分かる風貌の大将が挨拶代わりにセレクトした酒は、飛露喜 特別純米

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呑んべいに寄り添う濃い味付けのお通し。

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馬ハラミ串焼。山葵が良い仕事している。

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次の大将のセレクトは、会津中将 特別純米薄濁り生酒。

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馬刺し。会津名物だけあって超新鮮、噛むと旨味ジュースが溢れ出す。

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お新香。ちょうど良い漬かり具合。

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次はオレの方から写楽を要望。

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鰊の山椒漬け。これを最初に考えたヤツは天才。多分、大酒呑みだろう。

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鰹と鰆の炙り刺し。鰹は辛子と塩で、鰆は山葵醤油で。酒のアテに昇華させるためのひと手間が嬉しい。

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本鮪トロ炙り、伊佐木、アブラボウズ、黒ムツ刺し。どれも猛烈。

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厚揚げ。外はパリッと中はジューシー。

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大将セレクトに戻る。風が吹く 純米大吟醸生酒。これも猛烈。会津酒蔵のレベルの高さに驚く。

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梅たたき。コレも良い酒のアテ。

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会津縛りで大将セレクトは続く。大和屋善内 純米生原酒。

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盃燗処玉子焼き。屋号を冠する自信作。日本酒を呑むために開発された味付け。

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会津中将の凄いヤツ。

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鯨の生姜焼。料理としてではなく、酒のアテとして考えた仕事。迷いが無い。

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最後は、この店オリジナルの日本酒を口開け。末廣酒造との信頼関係の強さがうかがえる。

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アテは、赤ホヤの塩辛。セレクトのセンスが最高。

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日本酒は、会津縛りでセレクトしてもらった結果、会津酒造りの実力の高さを思い知る。料理はあくまで酒のアテ。どう仕事を施せば酒に合うかという観点で判断している様子がうかがえる。これは本当の酒呑みでないとできない。料理人は料理単体での完成度を上げる事を考えてしまうが、酒呑みは酒との相性を第一に考える。

〆て2人で、14,500円。CP最高。

スーパー銭湯経由でホテルに戻り、堕ちる様に就寝。