中村屋、ここは、コロナと無縁の世界。緊急事態宣言中も通常通り営業を続け、クラスターの発生無し。ノーベル賞受賞学者の山中教授によると、日本でコロナによる死者が少ない要因「ファクターX」を解明するべきだという。ファクターXとは何か?その答えは中村屋にあるはずだ。という訳で、約三ヶ月ぶりに訪れた中村屋で、奇しくもファクターXを探る呑みとなってしまった体たらく。
まず、ファクターXとして疑ったのは、下町ハイボール。一升瓶に入った謎の黄色い液体を強炭酸で割る。この謎の液体にコロナを殺す成分が入っているという仮説。
次にファクターXとして疑ったのは、中村屋の定番、ほうれん草のごま和え。以前から強烈に甘い味付けだけど、今日のは更に上を行くコロナ時代の猛烈に甘い味付け。砂糖がファクターXなのか?一般的には、砂糖は免疫力を下げるらしいけど。
その次にファクターXとして疑ったのは、鯨刺し。鯨肉には、免疫力を高めるビタミンAや血液を作る鉄分が豊富。でも、鯨肉なら中村屋以外でも喰えるぞ、という反論には、中村屋の鯨肉は、そこらにある鯨では無い!圧倒的に上質、だから、ビタミンAや鉄分も圧倒的に多い!と言っておこう。
鰹刺し。鯨同様、鉄分が豊富。今日は鰹が終わっちゃって一人前の盛りにならなかったので、鮪の大トロをサービスしてくれた。鮪のトロには免疫力を高めるビタミンDが豊富。何か得した気分。
生しらす。これも免疫力を高めるビタミンDが豊富。全く臭みがなくて、甘くて苦い大量の生しらすに幸せを感じる。
空豆。ビタミンB,Cとミネラルが豊富。そうか、中村屋にある食材は、どれも免疫力を高め、血液を作るのに役立つものばかり。しかも上質なものしか仕入れない。これがコロナに勝つファクターXになっているのか!
鮪カツ。こんな厚切りの鮪を使って500円はあり得ないCP。猛烈に美味いし、安いし、笑顔しか出てこない。笑うと免疫力が高まるという。そうか、客の笑顔がコロナに勝つファクターXになっているのか!
ファクターX探しも終盤に近づいたようだ。人に目を向けてみよう。まず、大将と女将さん。80歳を超えているのにノーマスク。凄い免疫力だ。大将は、例の謎の黄色い液体を炭酸で割って飲んでいたぞ。やはり、あの液体に秘密があるようだ。
次に客。柔なヤツはもちろん居ない。身も蓋もない言い方だが、持って生まれた身体の強さが一番のファクターXなのか?それにしてもこの鰤の照り焼きも猛烈に美味い。
サービスでいただいた鮪の頬肉煮。これがひっくり返るくらい超猛烈。素材を殺さない最小限の味付け。こういうのって、レシピでは伝えられない持って生まれたセンスなんだと思う。たぶん、どんなに頑張ってもセンスの無いヤツには無理!っていう味。もう一度言うけど、超猛烈に美味い。
ファクターXは、①謎の黄色い液体、②上質の食材、③笑顔、④持って生まれた身体の強さ、と結論付けた体たらく。
〆て2人で、8.8千円。今日も大満足。
腹の〆は、丸亀製麺。ぶっかけうどん並(300円)。大量の天かす、ネギ、すり胡麻を乗せて喰らう。強烈に美味い。これも大満足。