2004年のGWにキューバを旅した。
世界で唯一、社会主義が成功した国と言っても良いキューバ。フィデル・カストロとチェ・ゲバラが革命を成し遂げた国。1959年の革命以前のクラッシクカーが今も走る国。アメリカと敵対する国。ヘミングウェイが22年間住み、名作「老人と海」を執筆した地。モヒートとサルサ発祥の地。もう、これだけ聞いたら居ても立っても居られなくなり衝動的に旅に出たのを記憶している。
5月1日、世界遺産にも登録されているモロ要塞へ向かう。この日は朝から赤いシャツを着た大勢の人達がトラックの荷台に乗り、どこかへ向かっていた。誰もいないモロ要塞を一人、静かに歩く。
要塞の所々に設置されたスピーカーから声が聞こえる。立ち止まる。キューバの公用語はスペイン語。何を言っているか全く解からない。しかし、その独特の旋律は、日本から着た旅人の魂を揺さぶる。何故だろう?そうだ!この声はカストロだ!全てが繋がった。今日はメーデー。トラックの荷台に乗った赤シャツの大群は、カストロの演説を聞きに革命広場へ向かっていたのだ。スピーカーから流れるカストロの演説は、言葉も文化も違う者をも一瞬で魅了する。カリスマとはこのことだ。フィデル・カストロ、彼は暗殺を638回計画されたといわれ、命を狙われた回数が最も多い人物としてギネスブックへの掲載が決まっている。その辺の指導者とはモノが違う訳だ。
以下、写真集。
ハバナの街並み。
革命広場の近くにあるチェ・ゲバラの壁画。
ヘミングウェイの住んでいた家。
ハバナからバスで2〜3時間のところにバラデロという、とても綺麗なビーチリゾートがある。