湯河原に来た。快晴の湯河原は初めてかも。
バスで登り落合橋で降りる。
千歳川の川鳴りを聴くと湯河原に来た事を実感する。
目的は高齢ご夫婦が営む王ちゃん。その神々しい姿に、仕事とは何か、生きるとは何かを自問せずにはいられなくなる。
店に入るとおばあちゃんがいない。代わりに娘さん?が手伝っている。おばあちゃんがいないから餃子は作れない。
チャーシューワンタンメン(1,100円)。最後と思って心して喰う。
おじいちゃんの人柄が表れている優しいスープ。強過ぎず、弱過ぎず、ちょうどいい。このちょうどいいが一番難しい。
ワンタン。以前はおじいちゃんが包んでいたが、今日は娘さんが包んでくれる。おじいちゃんの負担を少しでも減らしたいという娘心。
麺は時代を逆行する良く茹で。おじいちゃんは、時代に迎合しない、変えない、ブレない。
そして世界一美味いチャーシュー。醤油で炊いた表面は強めの味付け。口の中で肉の甘味と中和し、ちょうど良くなる。これはおじいちゃんにしか作れない。
もし次があるならば、まだ王ちゃんで喰ったことの無いカツカレーをいただきたい。