また、ヤバい店を見つけてしまった。千葉の蘇我。駅から17分も歩く辺鄙な場所にまさかの名店。蘇我駅から店まで、Google先生が示す最短ルートを何かに惹かれるように外して遠回りで歩く途中、およそ30年前の告別式の記憶が蘇ってきた。ここは、若くして亡くなった恩師の家?建て替えられているので確信は持てないが、駅からの方角、周りの風景、家の表札からして、9割がた間違い無い。先生はオレを呼んでくれたのか。
昨晩、店のHPから「お飲み物代込みペアリングコース」16,500円(税込み)✖️2人で予約。今日の昼メシは抜いて胃を空にして準備万端。ゆとりのあるテーブル席に案内され、白州ハイボールからスタート。
直ぐに、獺祭 純米大吟醸スパークリングがセットされる。
強烈に美味いふぐ刺しがすっと置かれ、
ここから、良いところの日本酒が冗談の様にどんどん出てくる。瓶で置かれ、好きなだけ呑んで良いというぶっ飛んたコンセプト。
刺し盛りも冗談の様な量。ぶっ飛んでいる。名物らしい阿蘇直送の馬刺し。タン、タテガミが猛烈。
本鮪の大トロと中トロ、赤貝も猛烈。
鰤、生蛸、鯵、馬糞ウニも猛烈。
お新香。良い酸味。
左:最近流行りの乾坤一。中央:新政のしぼりたて生酒干支ラベル。右:東条山田錦を35%まで磨いた希少な黒龍が猛烈。
初めて呑むMIYASAKAが猛烈。酸化を防ぐCOREという工法を採用。
北海道むかわの雄ししゃも。強烈。
赤穂の生牡蠣。強烈。
牡蠣に合わせる日本酒は初めてのfor oyster。十四代 播州山田錦が超猛烈。希少な勝駒も猛烈。
青森のマトウダイ。1時間かけて焼き、骨まで喰える。強烈。
まだまだ日本酒が出てくる。
北海道の毛蟹には、北海道で醸したニ世古の熱燗で合わせ、甲羅酒も楽しむ。超強烈。
まだまだ出てくる。オレの好きな澤屋まつもと、みむろ杉。
静岡産フルーツトマト。超甘い中に透明感のある酸味が入り超猛烈。人生一番のフルーツトマト!
〆鯖、沖縄車海老、房州甘鯛、鮪赤身漬け。全部超強烈。
事実上の飲み放題だけど、ペアリングコースなので寿司に合う日本酒が置かれる。
馬糞ウニ軍艦を塩で。猛烈。
何かの炙りしゃぶしゃぶ風、金目鯛炙り。両方強烈。
いくら丼。強烈。
あおさ汁。強烈。
栗のシャーベット。
デザートの後にも日本酒が出てくる。もう、笑うしか無い。最後に千葉のいずみ市で醸した木戸泉を出すあたり、千葉県愛を感じる。独特のキュートな酸味がたまらない。強烈。
もう手遅れだけど嬉しい気遣い。
〆て2人で、3.3万円。凄い店に出逢った。今度の体たらく会はここで。