体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

神奈川 湯河原 ラーメン「王ちゃん」 ワンタンメン

今日の湯河原は雨模様。結構降っていて寒い。

f:id:teitarakuen:20201017142641j:plain

宿から歩いて昼メシを喰いに向かった先は、高齢夫婦が営む王ちゃん。ここの住所は静岡県熱海市だけど、圧倒的に湯河原の一画。

f:id:teitarakuen:20201017142546j:plain

達筆のお品書きを見ているだけでヨダレが出てくる。

f:id:teitarakuen:20201017142602j:plain

手作り餃子(400円)。注文を受けてからおばあちゃんが餃子を包み、一生懸命一歩一歩歩き、おじいちゃんに手渡す。おじいちゃんが焼いてカウンターの台に置き、おばあちゃんがオレの近くに寄せてくれる。夫婦で力を合わせて作ってくれた餃子は、オレの大好きな野菜多め系。タレの酸味もオレ好みのど真ん中。猛烈に美味い。

f:id:teitarakuen:20201017142617j:plain

ワンタンメン(900円)。おじいちゃんがワンタンを一つ一つ作り出すところから始まる。一つ一つ、愛情を注いでいる様にも見える。丁寧に作るが、その流れる様な所作に無駄な動きは1ミリも存在し無い。見惚れてしまった。着丼し、あわてて写真を撮る。丼の「王ちゃん」の文字の位置を上に向けないという痛恨のミスに気付いたのは、店を出てからだった。まず、スープ。優しいけど優しいだけでは無い、しっかりした醤油味。次に、ワンタン。とても滑らかだけど小麦の味はしっかり。そして、麺。今時としては珍しい、かなり柔らかい系。各要素が丁寧に作り上げられ、全体のバランスも最高。猛烈に美味い。

f:id:teitarakuen:20201017142655j:plain

f:id:teitarakuen:20201017142717j:plain

カツ丼(950円)。おじいちゃんが肉の塊から切り分けるところから始まる。作り置きはしない。効率は考えない。一つ一つ最善を尽くす。だから、猛烈に美味い。

f:id:teitarakuen:20201017142703j:plain

f:id:teitarakuen:20201017142710j:plain

オレは確信した。料理の味を決めるのは、技術では無く、愛情。