東北旅行5日目。令和初日の朝メシは、吉野家の牛丼頭大盛り汁だく。平成時代と変わらない。次に、平成最終日(昨日)のリベンジで横手の藤春食堂に開店時間の11時より30分以上早く行くと、もう店は開いていた。藤春食堂は「世界!ニッポン行きたい人応援団」に出てしまったため、昨日は長い行列で断念したが、今日は並ばずに入れた。
メニューは焼きそばしか無いけど、一番安いのは350円。庶民の味方。
特製焼きそば(600円)を注文。特製とは、麺二玉、目玉焼き、豚肉入りの一番値段の高い全部盛りの事。
ところで、横手焼きそばの特徴は3つ。
1.横手製の太くて真っ直ぐなゆで麺を使用
2.キャベツ、豚挽き肉を使用し、麺の上に半熟の目玉焼きと福神漬けを添える
3.ウスターソースに各お店オリジナルのスープを加える
そして、藤春食堂の特徴も3つ。
1.出汁&カレー風味
2.肉〜と付くメニューや特製焼きそばには大きな豚肉が乗る
3.おばちゃん1人で、調理、電話応対、会計をこなす
さて、実食。オレの知っている焼きそばとは全く違う方向性。出汁&カレー風味と目玉焼きの甘味が調和する。強烈に美味い。横手まで2回も来た甲斐があった。
角館に向かう途中、川べりで桜吹雪を満喫。
角館。垂れ桜はもう散り始めだけど、新緑とのグラデーションがキレイ。
日本むかし話風の家が良い味出している。
田沢湖へ。天気が悪くてイマイチの印象。
秋田市街へ戻り、全国の居酒屋巡りをライフワークとする太田和彦氏が激賞する居酒屋「ん。」へ。太田氏曰く、ん。には、山、海、大地の全ての恵みが揃っているとの事。
何で屋号を「ん。」にしたのか、帰り際に連れが主人に訊ねた。神奈川出身の主人は、秋田で何も無いところから店を始めたので最初の屋号は「無」にしたが、秋田、特に北の方では「無」を「ん。」と発音するので「ん。」にしたとの事。じゃあ、何で秋田に来たのかと言えば、山菜マニアだからとの事。ナルホド。
今日も最初から日本酒で飛ばそう。新政 No.6 X typeから。お通しの説明を聞いた瞬間、この店は只者で無いと悟る。おかひじきのナムル、ししゃもの燻製、いぶりがっこ入りポテサラ、玉子焼き、ウルイのお浸し 梅肉ソース掛け、煮蛸。どれも呑んべいの気持ちが分かっているアテ。猛烈に美味い。
刺し盛り。中トロ、石鰈、黒鯛、甲烏賊、鯵の盛り。全てどんきいレベルで猛烈に美味い。
いぶりがっことチーズ入り自家製ソーセージ。ソーセージにいぶりがっこの食感を使うとは、類い稀なセンスを感じる。猛烈に美味い。
鰊の三五八漬け。塩、麹、米を3:5:8で配分した床で漬けたから三五八漬け。ただ塩を掛けて焼いたのとは、全く次元が異なる旨味。猛烈に美味い。
鯨ベーコン。選定ミス。
牛すじデミグラスソース煮。洋風も完璧。どうやったこんなに旨味を出せるのだろう?超強烈に美味い。
鱈白子ダダミ塩辛。珍しい一品。かなり塩っぱいので、ご飯の上に乗せると猛烈かも。単品では文句無く美味い。
ちりめん山椒のおにぎり。注文を受けてから竃でご飯を炊き出す。おこげの食感と米の美味さに感動、山椒の突き抜ける風味も良い感じ。超猛烈に美味い。
新政の後は、美酒の設計、一白水成、春霞と呑んで、〆て2人で、1.5万円。良い店を見つけた。この店に来るために秋田に来る価値がある。超大満足。
〆は、町中華の金華園で。
カレー炒飯(750円)。なぜか身体がカレーを欲しがっていた。強烈に美味い。
令和初日は、喰いまくって終了。お腹いっぱい。ホテルに戻り、直ぐに堕ちた。