東北旅行4日目。平成最後の日。天候は雨。新聞の見出しは、「陛下きょう退位」。特別な日の何とも言えない緊張感。
今日は秋田へ向かい北上する。酒田名物の山居倉庫へ。感想は無い。
天気に関係無く楽しめる苺狩りへ。顔も髪型も声もピーターにそっくりなおばちゃんが仕切っている。
食べ放題1,200円だけど、元が取れるほど多く食えるものでは無い。
横手の藤春食堂へ。横手焼きそばの名店だけど、この前TVに出た影響もあってか、雨の中40人の行列。1時間並んでみたけど、このペースなら3時間以上かかると判断し、撤退。
秋田駅前のホテルに入り、それなりの服に着替える。江戸前寿司の最高峰、すし匠。すし匠系列の屋号は、すし匠 ◯◯か、匠 ◎◎となる。◯◯を付けずに「すし匠」を名乗れるのは、総本山の四谷、中澤親方の居るハワイ、そして秋田の3店舗だけ。平成最後の晩餐は、その秋田のすし匠へ。
秋田と言えば新政。 No.6 S typeを選ぶ。
寡黙な大将は、初めにアラを握る。つまみからでは無く握りから、しかも高級魚のアラから始めるのは、寿司職人としてのプライドを感じる。
鮃。塩と山葵醤油で。
キス。
鳥貝。歯応えが良い。1回目の猛烈。
大トロを塩で。甘さが増す。2回目の猛烈。
中トロを辛子で。
平貝の醤油漬け、岩海苔乗せ。日本酒のアテに最高。3回目の猛烈。
喉黒炙り。香りが良い。4回目の猛烈。
蛍烏賊焼き。ワタの旨味を最大化。5回目の猛烈。
鰹漬けと何かの炙り。
甘鯛。
鮃と金目の昆布〆。
白海老、馬糞と紫雲丹。混ぜてから喰うと猛烈な甘味が襲ってくる。6回目の猛烈。
すし匠名物、鮟肝西瓜。
鮟肝と煮蛸。しっかりした仕事。7回目の猛烈。
ガリ。
穴子焼き。表面のパリパリ感がたまらない。8回目の猛烈。
墨烏賊。
鯵。鹿児島から引張て来たネタ。9回目の猛烈。
しどけ巻き。山菜王国秋田らしい一品。10回目の猛烈。
車海老おぼろ掛け。
馬糞雲丹。
ほぼカステラの玉子。
すし匠名物、おはぎ。まとまり感がある。11回目の猛烈。
桜鱒。
金目炙り。
鮃と喉黒のアラの出汁。魚体の全ての旨味を絞り出した感じ。12回目の猛烈。
この日、12回の猛烈を経験したけど、全体的に単調でなぜか印象に残らない。酒は、最初から最後まで日本酒。新政 No.6 S typeから始め、雪の茅舎、十四代、鍋島、春霞、竿灯 雪の美人、山本、新政 ヴィリジアンと、良く呑んだ。連れは、最初から最後までワイン。〆て2人で、5.7万円。平成最後の晩餐は、静かに終了。
すし匠の目の前の赤れんが郷土館は、不気味に光っていた。