体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

三重 鳥羽 御料理「一栄」 鰆のたたき

魚介を喰いに鳥羽まで来た。

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いつも通りハイボールから。お通しは無い。

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本日のお品書き。完璧なラインナップだけど、値段書いて無いのが怖い。

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大将1人で刺し盛り5皿分の注文を抱えていたので、直ぐに出てきそうな小海老の唐揚げをアテにしっぽり呑み始める。

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鳥羽で有名なものは、鳥羽一郎ミキモト真珠島鳥羽水族館、そしてLINDBERG渡瀬マキあたりなのだが、哀愁漂う港町としての側面に注目したオレは、鳥羽で一番の魚介料理店を探し出す。

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今日は港町らしい豪快極まる魚介料理を死ぬほど喰いたい衝動に駆られたからだ。

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ボタン海老、鯛、帆立、烏賊、ヨコワ、縞鰺、鮃、とり貝、鮪赤身の盛り。全部猛烈だけど、関東ではあまり見かけないヨコワが超猛烈。

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リミッターが壊れたと自覚した。

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精神分析学の父、フロイトによると、生物には「死の衝動」があるらしい。その理論的根拠は、生物のもつ全ての本能の目指すところは緊張を解消し、過去の安定状態を再現することであり、生物は無生物から生じ、かつては無生物であったのだから、全ての生物には、かつての無生物の状態、すなわち死へと向かう基本的傾向があるという。

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フロイトの説明は無理があるけど、今日のオレは確かに死の衝動に駆られていた。

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水槽にいた伊勢海老の命をもらいながら死に向かうという矛盾。いや、矛盾では無く、伊勢海老も道連れにして死に向かっていた。

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猛烈に喰って呑んで、このまま死んでも良いと思えてきた。フロイトが提唱する「死の衝動」という概念は、確かに人の中に存在する事をオレは理解した。

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鮑もヨコワも伊勢海老も猛烈だったけど、今日の一番はコレ↓、鰆のたたき。鰆は生より少し火入れする方が美味いし、合わせる薬味が俊逸、これ以上は無いという完璧な仕事。超超猛烈に美味い。

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〆はステーキ丼。絶妙の火入れ。本当にこのまま死にたい。超猛烈に美味い。

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〆て1人で、1.8万円。かなりイったけど、この内容なら妥当。超大満足。