ハワイですし匠の虜になった体たらく。
すし匠系列の匠 誠を初訪問。
いつも通りハイボールから始めてしまった事を後悔する。小雪が舞う今日は、温かい飲み物から始め胃を温めるべきだったという後悔と、ほぼ炭酸水という薄い味に後悔。
ハイボールは薄かったけど、大将の誠さんは、直ぐに誠実な人と分かる稀有な存在。名前通りだ。
こういう人は、今どき珍しい。
そう言えば、仕事で知り合った人にそっくりな人がいた。
顔も話し方もそっくり。
一卵性双生児じゃないかと思うくらいそっくり。
その仕事で知り合った人も誠実だった。
一緒に呑んだ時、若い頃に鍛えた後輩が今では上司になってしまったなんて話を嫌味無く話せる人だった。
誠さんもすし匠の中では遅咲きだったようだけど、何回か負けている人の方が人間味があって好きだ。
オレは、負けた事がない奴は当然のこと、一回しか負けた事がない奴も好きになれない。
何回も負けないとダメだ。
誠さんは、最初に馬肉の握りは大丈夫ですか?と訊いてきたけど、寿司に馬肉を使うと怒る度量の小さい不誠実な奴がいるのかな?こんなに美味いのに。
本当に似ていて気になって仕方ない。でも、その仕事で知り合った人の名前を忘れてしまったので、訊きにくくて諦めた。
お任せのジャパンは、小杯で出てくるので直ぐに無くなり、次のお酒を頻繁にお願いするけど、全く嫌な顔をしない。ホント気持ちの良い人だ。
もう何杯呑んだか分からない。
オレの友達に3つまでしか数えられない作◯という奴がいるけど、今日のオレは、そいつの気持ちが分かった。
1つ、2つ、3つ、もうそれから先は、全ていっぱい。5も10も100もいっぱい。
大抵のことは、3つまでが重要で、それから先はいっぱいで良い。
肝臓に優しいのは、3杯まで。それから先は全て一緒。そう思えてきた。
話を寿司に戻そう。
すし匠系の特徴は、3つ。ここでも3つになったのは偶然か必然か?
1つ目。握りとつまみを交互に出すスタイル。今でこそ真似する店が増えてきているが、このスタイルを最初に使ったのはすし匠。酒とつまみで腹がいっぱいになり、寿司までたどり着けないのは、寿司職人として悲しいので、最初から交互に出すスタイルを編み出した。
2つ目。熟成の仕事。これも今でこそ追従する店が増えているが、現代の寿司で最初に熟成を極めたのは、すし匠と言われている(※諸説あり)。熟成させる事で旨味が増す。
3つ目。まずは一通りお任せの後に、お好みでネタを選ばせるスタイル。お好み分もコースの値段に含まれているみたいだけど、何貫頼んでも同じ値段なのかは不明。
オレでさえ、お好みで14種類を頼んだからな。重複ネタ無しで。
ジャイアント白田みたいのが来たらどうなるのだろう?
全種類制覇、それも10貫ずつとか。それでも値段一緒の筈はないよな。
ところで、数あるすし匠系列店の中で、匠 誠を選んだ理由は3つ。
1つ目。コースの値段が、他と比べ5千円位安いから。
2つ目。酒呑みの気持ちが分かるつまみがあるらしいから。
3つ目。新宿駅から近いから。呑んだ後に長く歩いたり、電車乗り換えるのは面倒なので。
もう、話す事も無くなったので、後は写真でお楽しみ下さい。
〆て2人で、5.4万円。 誠実な仕事は、猛烈に気持ち良かった。