東京の場末の町に、昭和の寿司屋の灯りをともし続けている店がある。カウンターは詰めて6席、小上がりは荷物置き場。ここは、古き良き庶民のための寿司屋。
カウンターに座り、いつも通りハイボールから始めると、真っ白な大トロ、白烏賊、墨烏賊、関鯛、カンパチ、鰤トロ、生鯨の尾の身、穴子白焼き、煮鮑と、圧倒的な素材力の魚介が一気に出て来て、写真を撮るのは止めて夢中になって喰いまくる。そして、箸休め的に出て来たのが、干していない鮮度抜群のシシャモ。シシャモがこんなにも甘く柔らかいとは知らなかった。
赤貝はもちろん閖上。素材力は、客単価3万円オーバーの山の手の高級店に引けを取らない。
鮪の希少部位を塩焼きで喰う贅沢。もう焼酎と冷酒が止まらない。
穴子。
墨烏賊は塩レモンで。
良く喰った。
〆て2人で、2.5万円。今日も大満足。