体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

現役横綱もお忍びで訪れる某寿司店

寿司屋で今日ほど大食いしたのは初めてです。2時間、最初から最後まで全力であらゆる極上ネタを食い尽くし、店を出た時には燃え尽き、真っ白になっていました。


6席しかないカウンターに座ります。基本、大将お任せで美味しいところを出してもらい、途中途中でワガママなお願いをするスタイルで過ごしました。大将は最初から全開です。真っ白な大トロから始まり、墨烏賊、〆鯖、蟹爪、極太数の子、鰤、サヨリの大葉ごま和え、真鯛の辛子味噌、白魚、生の鯨の尾の身までが一気に出てきました。こちらも全力で食いますが、更にどんどん攻めて来ます。独自ルートから仕入れる絹のような滑らかな舌触りの鯨ベーコンは、もう異次元の味です。

防戦一方からワガママな反撃に出ます。鮪の血合いをレバ刺し風にしてもらいました。皿に残った小葱を最後まで食べ尽くし、小葱だけお代わりをお願いしたら、鮪の血合いも一緒に乗って来ました。結局、丸ごとお代わりになりました。

何か肝系をとお願いすると、縞鯵と鮃の肝ポン酢から始まり、平貝の肝も出て来ました。そして、肝ではありませんが、希少部位の鮪の皮に付いている真っ白なコリコリの脂なんかも出て来てたまりません。

連れが好物のヒモキュウをお願いしました。すると、ヒモだけでは置いていないとの事で、どうなるかと思ったら閖上の赤貝を開いてヒモキュウにしてくれました。ヒモキュウに閖上ですよ!超贅沢仕様です。

握りに移行します。大将はどんどん攻めて来ます。また防戦一方になりました。終盤、自分から雲丹をお願いしました。すると、こちらの期待を遥かに超えた北海道の馬糞雲丹で反撃されました。甘くて猛烈に美味いです。

鮪の赤身をお願いしたら、見透かされていたようにづけで反撃されました。このづけはオレ史上最高の美味さでした。

〆て2人で、2.4万円。CP最高です。

いい感じに年季の入ったお店は間も無く48周年。小さいお店なのでナイショにしておきます。