体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

金沢B級グルメ食べ歩き日記


金沢に来るなら春か夏か秋か冬がいいらしい。

今日は、加賀料理店や高級寿司店はパスして、金沢B級グルメを攻めてみる。

最初にやって来たのは、近江町市場。
朝10時。廻らない寿司屋「海鮮丼いちば」に入る。やたらと気合いが入っている大将が握る寿司は、普通に美味い。

次は「忠村水産」。魚屋の店頭で岩牡蠣、ボタン海老、生ウニを食べる。酒も呑めない立食いでは味気ない。

廻わる寿司屋の開店時間(10時半)になったので、自称金沢回転寿司発祥の地「大倉」に入る。

地酒の加賀鳶を呑みながら海老と白身の三点盛りをつまむ。やはりこのスタイルがイイ。全国的にブームとなったノドグロが美味い。この店自慢の鮪も美味い。市場内にしては、良心的な値段も嬉しい。


腹いっぱいになったので、ドトールで休憩後、散歩する。
渋谷109ならぬ香林坊109

金沢を代表する景観、武家屋敷の土壁。

前田利家像。

東茶屋街
二度目はないだろうな。

かなりの距離を歩き小腹が空いてきた。金沢カレーの名店と言われる中で未だ東京進出を果たしていない店「ターバンカレー 本店」を選ぶ。金沢カレーの定義は、黒色のルーをライスが見えないようにたっぷりかける、とんかつをのせソースをかける、千切りキャベツをのせる、ステンレスの皿に盛る等らしいが、次の店に備えとんかつはパス。コクのあるルーが美味い。ちなみに、東京で有名な金沢カレーのチェーン店「ゴーゴーカレー」の創業者は、この店で3ヶ月バイトした後、開業に至ったらしい。

散歩再開。アテもなく片町界隈を歩く。夜は賑やかだが、昼間は寂しい印象。
街歩きにも飽きたところで金沢駅へ。北陸新幹線の開業に合わせ駅ビルも一新。駅ビル「あんと」内にある金沢おでんの名店「黒百合」に入る。まだ15時半なので並ばずに入れた。店内は、地元客と観光客が入り乱れている。

自慢のおでんを焦らず2品ずつ時間を置きながら頼んで行く。旅の最後にゆっくり加賀の酒と向き合うためだ。というのは嘘で、小松空港行きバスの発車まで3時間もある時間を潰すためだ。
つゆが良い仕事をしている。しっかり味が付いているが、素材本来の味を邪魔しない優しい味。流石だ。


鯖のへしこ。
塩気が強過ぎないのがイイ。

岩魚の洗い。
東京では中々食えないので興味本位で頼んでみたが、川魚は火を入れた方が美味いな。

加賀芋コロッケ。
最近、コロッケにハマっている。まず、ソースを掛けずに食べる。美味い。ソース無しでも十分美味しいかどうかが、俺の美味いコロッケの判定基準。

スジ肉。
トロトロで美味い。

鰻肝のホイル焼き。
甘いタレに山椒のコラボだが山椒が勝り過ぎた。

稚鮎の天ぷら。
苦味が最高。

気が付けば、外には行列ができている。バスの時間まで少しあるが、席を譲る。
〆て1人で7千円。場所も良く料理はどれも美味いので妥当な値段だ。

余談:
小松発羽田行きのANA便。以前は、B777などの大型機を飛ばしていたドル箱路線だったが、新幹線に客を奪われ現在はB737の小型機に変更。されど、乗った便の搭乗率は6割程度。早割で買えば、空港までの交通費を足しても新幹線より安いのに。