体たらく日記

呑、喰、旅。世のため人のためにならない体たらくの日記。

初夏のちい散歩 浜離宮→築地「高はし」→東大→旧岩崎邸→湯島天神→湯島「シンスケ」→某ワイン食堂

初夏の東京をちい散歩

初めは、新橋駅から汐留を抜け浜離宮恩賜庭園へ。強烈な日差しの中、広大な庭園を散歩。
この時期は、花菖蒲が咲いている。

茶屋に入り、池と遠目に勝どきのTHE TOKYO TOWERSを眺めながら抹茶を嗜む。静かでゆったりとした時間が流れる。

CONRADや電通ビルと庭園の緑とのコントラストが不思議。

木でできたベンチが辺りと調和している。この風景、何故か落ち着く。

次は、築地市場へ向かう。場内の食堂で昼飯を喰うのだ。浜離宮の大手門口から徒歩で10分とかから無い。

寿司屋はどこも長い行列。どこにするか彷徨っていると習志野習志氏のブログでも良く紹介されている「高はし」が3人待ちと奇跡的に空いていたので並んでみる。

10分ほど待って入店。カウンターだけの小さな店。暑い中、良く歩いたので、まずはビール。強烈に美味い。

刺し盛り(2,000円)。
厚切りで新鮮さが売りの刺身は、中々美味い。けど、若いという印象。最近、寝かせた刺身ばかり食べているからか。

メバルの煮付け(2,200円)。
高はしの煮付けは、素材の良さを引き出す薄味が特徴。それだけに、好みが分かれるかも。

プラス500円で定食にし、お腹いっぱい。

次は、場外の店を冷やかしに行く。松方弘樹が釣った300キロのマグロを競り落としたすしざんまいが呼び込みをしている。

今度は、築地駅から地下鉄を乗り継ぎ根津駅へ。初めて東大周辺を散歩する。赤煉瓦の塀が、長く重い歴史を感じさせる。

赤門。外国人が記念撮影をしている。ガイドブックにも載っているのだろう。

赤門から構内に入り直ぐの所にコミュニケーションセンターという一般向けの売店がある。「日常の生活の中でも、ふと学問を感じて欲しい」というメッセージから2005年にオープンしたらしい。何事にも意味を付けたがる学者センセイが好みそうなフレーズだな。まあ、いいや。

東大の約100年に及ぶアミノ酸の研究成果が詰まった「体力式 アミノ酸」というサプリを衝動買い。疲労回復や免疫力向上の他、「アルコールの代謝を早める働きがある」という最強の殺し文句に、まんまと引っ掛かる。最高学府の頭の良いセンセイとその仲間達に簡単に釣り上げられたバカの構図。

安田講堂駿台で教わった山本義隆氏の事を思い出す。山本氏は、将来のノーベル物理学賞候補と称された院生時に東大全共闘議長となり、全共闘の象徴的存在となる。闘争後は大学を去り、現在まで全共闘の事は一切語らない姿勢を貫く。駿台予備校で物理を教える傍ら、遠隔力概念の発展史についての研究をまとめた『磁力と重力の発見』は、パピルス賞、毎日出版文化賞大佛次郎賞を受賞し話題となった。凡人には、想像も付かないものを背負いながら生きてきたのだろう。

三四郎池を見た後、東大病院の横を抜け旧岩崎邸へ。

三菱三代目社長の本邸として造られ、当時は、15,000坪もの広大な敷地に20棟の建物が並んでいたが、現在は3棟を残すのみ。現・東大建築学科の初代教師に就任したジョサイア・コンドル氏が設計した洋館を見学した後、庭のベンチでまったりする。

散歩も終盤を迎え最後の目的地、湯島へ。旧岩崎邸から歩いて7分ほどで今日最大のお楽しみである居酒屋 「シンスケ」に到着。

早く着き過ぎたので、近くにある学問の神様・湯島天神に行き、頭が良くなりますようにとお参りをする。

シンスケに戻る。17時開店の15分前、早くも1組の夫婦が並んでいるので、自分達も並んで待ち、17時丁度に戸が開いた。

シンスケの日記は、こちら!

シンスケを後にし、同じく湯島にある某ワイン食堂へ。流行っている店だが、自分には合わない。再訪は無いだろう。
でも、鮎のカダイフ揚げは、美味かった。

今日は、初夏というより真夏の暑さの中、充実した散歩が出来た。