2007年8月、モロッコを旅した。
3食とも薄味のタジン鍋の日もあり、コクのある食べ物に飢えていた。
マラケシュのフナ広場。
ここは毎日がお祭りの日。
屋台は地元の人で一杯。長椅子の僅かに空いたスペースに滑り込み
山羊の脳みそを指さし、調理してもらう。
おやじは、脳みそを手で掴み、色んな食材が入っているデカい鍋に入れた。数分後、出てきた脳みそは、ボイルした白子のような食感だった。味付けが定まっておらず、日本人の口には合わないが、それでもタジンよりは100倍ありがたい。
他にも肉の煮込みなどがあり、是非ともここは酒を呑みながら食いたかったが、ここはイスラムの地。外国人はホテルに帰ればいくらでも飲めるが、大勢の地元民がいる屋台では酒を出していなかった。
人間は、動物の命をいただいて生かされていると実感。この時の強烈なインパクトは、今も忘れない。